「ゆるす」の意味が違う
毒親被害やハラスメント被害者が、
加害者を「ゆるす」のが難しい理由の一つには、
「ゆるす」という意味の解釈の問題が
あると思います。
普通の人(普通ってなに?という問いもありますが)の解釈と、
ハラスメント世界の解釈は違います。
虐待やハラスメントにあっている最中にも
加害者は、被害者に何度も「ゆるし」を請い、
被害者は、加害者を「ゆるし」
ハラスメントは繰り返されて来たのです。
ハラスメント思考の人の「ゆるし」とは、
「それまでのハラスメントをなかったことにすること」
だけでなく、さらには、
「今後も、ハラスメントを行っていいと認める」
という意味に解釈します。
許してくれたということは、今まで通りでいいのでしょ?
ハラスメントしちゃう私をそのまま受け入れてくれるのでしょう?
と引き続きハラスメントを受ける約束になってしまうのです。
「ゆるす」という言葉の本当の意味とは何でしょうね。
本当の意味は、私もピンときませんが、
おそらく「ゆるす」こととは、そのことを
客観的な出来事として捉えて、前に進むことだと思います。
許したからと言って、加害者に会う必要もなければ、
仲良くなる必要はないと、私は思っています。
「ゆるす」とは、相手になにをするという意味ではなく、
その出来事を「そういえば、そんなこともあったね」と
気に留めずに、前に進めるようになることなんじゃないかな。
0コメント